
2025年11月14日、過労死等防止推進シンポジウム愛知会場がありました。
今年の講師は、毎日新聞社会部記者の東海林(とうかいりん)智さん。
東海林さんは、過労死の事件を多く取材を多くし、愛知県の事件も取り上げていただいてます。
この日は「雇用者会に蔓延するハラスメントの背景に迫る~新聞記者の視点から」と題して講演をいただきました。
印象に残ったのは、なぜ過労死事件で遺族は企業に謝罪を求めるのか、ということでした。
東海林さんは、過労死の遺族は企業に真摯な謝罪を求めている。
真摯な謝罪があって、初めて過労死の原因に向かい合い、有効な再発防止対策を行うようになる。
謝罪がなければ、過労死防止にならない。だから遺族は納得されないのだ。
過労死で家族を失った家族の悲しみ、怒りに真摯に向き合って取材をされた東海林さんの心からの叫びのように聞こえました。
謝罪まではしてもらえない、あるいは、口外をしないことを前提に解決をする事案もあります。
そのような事案は、本当に企業が再発防止をするのだろうか、過労死と向き合って誠実に対応してもらえたのだろうか。
解決をめざすことを弁護士の仕事としてやっていると、遺族の思いとは違うところに目が行ってしまうことがあります。
思いを新たにさせられました。
春日井製菓株式会社さんが、「笑顔で働ける会社を目指して」という題で、人事の取組の発表をされました。
東海林さんのお話は、過労死は、労働者が分断している中でおこってくる。特にハラスメントはそのような背景があるとの講演でした。
この会社は、たとえば育児休業中の従業員が子どもを連れて会社に来る機会を設けて、休みを取りやすく、会社との関係が途切れない(もちろんいい意味で)工夫をしている等の報告がありました。
過労死遺族の訴えは、他県のかたでしたが、過労死で家族を失い、大変な思いをして闘ってこられたというお話がありました。お名前は匿名とのことでした。いろいろな困難があって、この場に立っていただいたと思います。内容も分かりやすく、思いが伝わってきました。
労災が認められて本当によかったと思う者の、それでも大切な家族は戻ってこないのですから、悲しみはずっと続くとおもいます。
この日会場に来られた方皆さんが、過労死するというのは大変なことであることを感じていたたと思います。
東海林さんは、会場からの質問にも丁寧に答えてくださいました。
実りのあるシンポジウムでした。
