厚生労働省から、平成26年度から平成29年度の脳・心臓疾患及び精神障害のうち裁量労働制対象者に係る決定及び支給決定件数(平成26年度~平成29年度)が発表されている。
平成26年から平成29年の認定件数の変化を見ると
脳心臓疾患では7件、3件、1件、4件となっている。
うち死亡は 1件、3件、0件、2件となっている。
精神疾患では、7件、8件、1件、10件となっている。
うち自殺、自殺未遂は1件、2件、0件、5件となっている。
平成29年度は、裁量労働制として働いていたが法定件数を満たしていない事業も含めて集計したとのことである。
認定件数は多くても全国10件程度であり、傾向はこれだけではわからない。
ただ、平成29年度の認定件数が増加し、自殺者数も増えていることは気になる。
これが、今後同じ傾向で進むとしたら、裁量労働制が濫用の危険があるということの証拠になる可能性もある。
今後もこの推移を見ていく必要がある。
※裁量労働制とは→厚生労働省のホームページ 裁量労働制の概要