8月6日

 今日は、広島に原爆が投下されて72年の日です。

 

 私は、原爆症認定訴訟弁護団として活動しています。

 

 原爆の爆発の仕組みや、その熱線、爆風、そして放射線の影響について、立証するために名古屋大学名誉教授の澤田昭二先生に教えいていただきました。裁判で尋問を担当しました。

放射線による内部被曝 澤田昭二 日本科学者会議 JSAeマガジン

 

 72年前にも既にこのようなすさまじいエネルギーをもつ爆弾を開発していた人類の恐ろしさを感じます。

 

 澤田先生は、実際に被爆を体験しておられます。その体験談も何度かお話を聞きました。

 建物にはさまれて動けないお母様をおいて逃げなかえればならないという辛い体験をされたそうです。

 

 その他、それぞれの原告の体験を聞きました。いずれも、大変な恐ろしさを体験しておられます。そして、原爆投下から72年。現在も、原爆の影響で体調が悪いなか生活されている被爆者がおられます。これらの被爆者を救済する法律ができています(詳しくは厚生労働省のホームページ)。しかし、それにもかかわらず、その法律の要件に当てはまらないとして、原爆の影響であることを否定し続けられています。現在も裁判をしている方がいるのです。

 

 名古屋高等裁判所民事第4部で行われている名古屋の被爆者の控訴審の裁判は10月に結審する予定です。

 被爆者は高齢です。速やかに全てに被爆者が救済される判決を求めたいと思います。