本日朝日新聞名古屋版に「労災却下6割超す」「専門家「基準の見直しを」」という表題で精神疾患の労災認定基準についての記事が掲載されました。
残念ながら名古屋版であり、地域限定ですが、大きな記事になりました。
私のコメントも以下のように掲載されています。
「国の基準の具体例に当てはまらないと、認定されずに切り捨てられる。ストレスには色々あり、対人関係に強いが長時間労働には弱いなど様々だ。より柔軟な評価方法に見直すべきだ。」
認定基準は平成23年に改定されましたが、まだまだ不合理なところがたくさんあります。しかし、平成11年の判断指針よりも分かりやすく、また幅広く改訂されたせいか、裁判所でも、この基準をそのままあてはめるような判決があります。
しかし、人間の心にも個性があり、ある人のには辛いストレスが、他の人にはそれほどではないことはいくらでもあります。それを、切り捨ててしまっていいのでしょうか。
最もこれを乗り越えるには、医学的な根拠や世論の力がいります。
今日は、NHKあさイチでも「大丈夫?家族から見た“働き方”」と題して働き方について議論をしていました。
過労死弁護団の川人博弁護士と全国過労死を考える家族の会から寺西笑子さんも出演しました。
新聞やテレビでもこのままではいけないという意識が高まっています。
救済されていない事例もたくさんあることを知ってもらい、改善にむけて動きがあるといいと期待しています。