日弁連人権大会に行ってきました

日本弁護士連合会 日弁連 人権擁護大会 青森 JFBA

■人権大会とは

 

 日弁連は、弁護士の使命に基づき、人権問題の調査・研究、人権思想の高揚に資するため、毎年1回、東京都以外の地で人権擁護大会を開催しています。大会では、日弁連の人権擁護活動の報告、人権問題に関する宣言・決議が採択されています。

 また、大会にあわせて、毎回多数の弁護士、市民の参加を得て、重要な人権問題をテーマにシンポジウムが開催されています。〔日弁連ホームページより

 

 略して「人権大会」といわれています。

 今年は10月4日、5日と青森県青森市で第61回の大会が行われました。

 

 

■今年のテーマ

 

 第1分科会

 「外国人労働者100万人時代」の日本の未来

  ~人権保障に適った外国人受入れ制度と多文化共生社会の確立を目指して~

 

 第2分科会

  組織犯罪からの被害回復

  ~特殊詐欺事犯の違法収益を被害者の手に~

 

 第3分科会

  日本の社会保障の崩壊と再生-若者に未来を-

 

  の三つのテーマでシンポが行われ、行われました。

 

■第3分科会に出席

 

  私は、第3分科会に出席しました。

 

  内容は、極簡単に要約すると、現在の社会保障の中で若者は行きづらさを感じている。

  大学進学すると経済的に苦しく、奨学金を借りたり、アルバイトをしなければならない学生が多数い 

 る。ブラックバイトであったりすることもある。

 

  そうすると、大学の選択、就職先の選択も、失敗することは許されないと感じる。

  就職してもブラック企業といわれる企業も存在する。いつも「自己責任」が問われる。

  過労死、過労自殺もこのような社会の仕組みの中で減っていかない。

  

  諸外国に目を向けると、若者が、希望を持って社会に向かう気持ちで生活できる国がある。

 

  学費を無償化する。医療、介護の無償化。生活保護の充実。同一労働同一賃金の実現。

  出産、育児、失業に対する給付の充実。最低賃金の総額。住宅環境の整備。

  これらを社会保障として充実させることで、若者とこれを支える親の世代の上記に対する負担を減ら

 し一方でこれにふさわしい財源の確保をすることができるのではないか。そうすることにより、希望を   

 持って大人になり、生き生きと働き、そしてさらに若者のために社会を支えていく。こんな社会の仕組み 

 を作ることができれば、若者の生きづらさが解消できるのではないか。

 

  こんな提案をするシンポジウムとそして決議でした。

  決議

 

  2018年人権大会の決議

 

感想

 

 今の若者を全体としてみると昔とずいぶん変わっていると改めて考えさせられました。また、どんな制度も そうですが、社会の仕組み、デザインはとても大事で、それによって大きく人の行動は変わっていくことを考えさせられました。良くない社会の仕組みは、そんなかでうまく頑張れる人がいても、多くの人が苦しむ結果になってしまいます。それはよくありません。どの様な精度がいいのかはこれからも色々議論していく必要があります。

 

弁護士の使命

 弁護士法第1条には次のような定めがあります。 

第一条

1 弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。

2 弁護士は、前項の使命に基き、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度の改善に努力しなければならない。

 

 人権擁護大会は、この弁護士の使命に基づき、社会秩序の維持及び法律制度の改善に努力するために行われています。昨年は欠席してしまいましたが、人権大会に出席することは、弁護士法1条の精神を自覚することができる大切な行事であると実感しました。